民医連の全国の病院・診療所から200名を超える支援スタッフが現地入りしています。
医師・看護師・OT・PT・薬剤師・事務 たくさんの職種が集まりみんな「何でもやるぞ」と意気揚々。
みんな支援期間中の食料・寝袋持参です。支援物資もたくさん集まっています。
避難所になっている中学校に医師、看護師、事務、薬剤師で訪問してきました。
日中は自宅などの片付けに出ている人も多いとのことで16時から夕食までの時間に訪問させていただきました。
ここの避難所には学校の先生・市の職員・民生委員・保健師が被災者のケアにあたっています。
学校が始まるため3/23には閉鎖の予定で、それぞれが自宅や施設、他の避難所に移る方向とのことです。
4教室に分かれて30人ほどの方が生活しています。
水・電気の復旧に伴って避難者は徐々に少なくなってきているそうです。
教室には毛布が2重にひいてありストーブなど暖は取れる状況ですが、夜間や気温の低い日は床から冷えるのではないかと心配です。
高齢の方が嘔吐などの症状があった方は、おかゆなど個別に作ってもらって食事も取れるようになってきたそうです。一人暮らしのため今後は施設に入る予定ということでした。
19歳の女の子は津波にのまれそうになり歩道橋の上で一晩過ごし、いまだに体が冷えた感覚が続いているそうです。どんなに怖かったことでしょう。
避難生活も1週間を超え、肩こり・腰痛の方が多く、また片付け作業などで怪我をしている方もおられました。
ほとんどの人が疲れがたまってきて血圧が高くなっている状態です。
かかりつけのクリニックが被災し糖尿病の薬がもらえない、薬がもうすぐなくなるという方もおり、開いている病院を紹介したり薬のご相談にのったりしました。
ここに避難している人は、自宅が水につかってしまったとか、家具などが倒れて入れない状態という人が多かったのですが、片付けたくても高齢者世帯でとても手が出せない、子供は東京にいるがガソリンも手に入らないので来ることもできないと嘆いておられました。
かろうじて自宅に帰れたとしても食料など生活物資の調達に大変な苦労があります。
ますますの生活支援が必要です。
夜間の外来もめまいや頭痛、吐き気など、度重なる余震と生活のストレスから体調不良を起こしている方が多くみえられました。
家を流されたという高齢の方は「命はあったけどこの身ひとつしか無くなってしまった」とつぶやいておられました。
長年身を削って働いて働いて培ってきた生活を一瞬にして飲み込んでしまった津波。
どれほど悔しく無念なことか。一日も早い東北の復興を祈ります。