~東葛病院回復期リハビリ病棟より~
回復期リハビリ病棟は卒業して何年か経験した看護師の
異動が多く新人看護師受け入れはここ何年もありません
でした。
今年度は、来年度の新病棟オープンに向けて病棟再編が
あり、その混乱に新人看護師を巻き込まないようにする
ため新しい取り組みとして「里親制度」を取り入れるこ
とになったのです。
【里親制度って?】
初めの1か月間は正式配属の職場ではなく再編を行わ
ない病棟に配属し、そこを「里親」として基礎看護
技術を中心に研修し急性期病棟に送り出すという制度。
これまで回復期リハビリ病棟での受け入れた新人看護
師は数年前に1人だったのですが、
この新制度のおかげで・・・・
今年度はななななんと、3人!!
これはとーっても嬉しい!!
・・・・・
でもうまく受け入れられるかな?
きちんと基礎看護技術を指導出来るかな?
などなど不安だらけの日々・・・
💛💛💛💛💛💛💛💛💛💛💛💛💛💛💛💛
「毎日笑顔で出勤してくることがまずは一番だよね。
まずは私たちが笑顔でいなきゃ」
と新人看護師が一緒に働く仲間として成長していける
には何を応援すればいいか看護師と相談したり、病棟
での看護実践が今の基準と間違っていないか、基準の
見直しをしたり。 医師や看護師、介護福祉士も巻き込
んで話し合ったことを思いだします。
「準備はOK!」と言えるまでの自信は持てませんでし
たが・・・・・・
💛💛💛💛💛💛💛💛💛💛💛💛💛💛💛💛
その日はついに。
高校卒業してすぐに看護の道を目指した明るく元気で
人なつこい笑顔の素敵なAさん、一生懸命私たちの言葉
を一つでも聞き逃さないようまっすぐにまなざしを向け
るBさん、当院の事務職をしながら看護師になりたいと
志し、人の何倍も努力して看護師になった子育てまった
だなかのCさん。
ハラハラドキドキで受け入れた日も早いもので、あっと
いう間に1か月の里親制度を終了し、急性期病棟へ飛び
立ちました。
里親病棟から飛び立って、ちょうど半月くらいたったこ
ろ「3人とも急性期の病棟で元気にやっているかしら?」
なんて話していたところ・・・・・・。
エレベーターの前でバッタリと遭遇~
「うわ~!!元気に頑張ってますか?」と声をかけたら
大きな瞳から涙がポロリ・・・・・
そしてまたポロリ・・・・・・
「大変です。毎日毎日新しいことばかりです。覚える
こともいっぱいで・・・(つд⊂)エーン」と思わずこちらも
もらい泣きでじんわりなみだが~( ;∀;)
心の中で・・・そうだった、そうだった。
わたしも同じ気持ちだった・・・。
でも彼女はすぐに
「ありがとうございます。私もう行かなきゃ。」
と急性期病棟に帰っていきました。
そんな彼女たちも夜勤もこなし、時々見かける姿には
笑顔があり生き生きと仕事をしているようです。
会うと嬉しそうに笑顔で駆け寄ってくれる姿に、こち
らこそ沢山勉強させてもらってありがと~と思いなが
ら・・・。
キラキラしてまぶしい~!
わが病棟の師長さんは
「エビで鯛をつる!うちの病棟には残らなかった
けどいつか成長して私たちの病棟で活躍してくれるか
もしんない!!」と、にんまり笑っておりました。
あれから9か月たち、来年は先輩になるのですね。
もう私たちの力は必要ないかもしれないけれど、
里親のお母さんみたいな気持ちで、病棟スタッフ
みんなはいつも陰ながら応援していますよ!
ガンバレ~
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