東京勤労者医療会看護部
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研修って何のために行う?

看護師は生涯勉強をし続ける必要があります。

でも何のため?

一緒に学び共有できる仲間とともに、考え続けることが大切。
私たちとともに、看護師として、人間として仲間と一緒に成長しましょう!

“私たちは目指す看護”

いつでも誰でも
「人」をまるごと受け入れる看護

教育の柱

①豊かな人間観・看護観を基本とした看護実践力を養う

②医療福祉制度の理解を深め
無差別・平等な医療の実践者として成長する

教育体制

初期研修と位置付けています

卒1の研修内容

4月「看護部オリエンテーション」

  • ・「きんいかい」看護部紹介
  • ・基礎看護技術集に基づいて実践
    技術は、注射等だけでなく、移乗や薬剤なども、他職種が講師になって教えてくれます。
  • オムツの装着の仕方
  • 血糖測定
  • ポジショニングの仕方
  • 病院探検

5月「入院体験研修」

「きんいかい」で20年以上続けている研修のひとつです。自ら患者設定し、一泊入院をします。
「夜寝ていると看護師さんの足音が響くな・・・」「看護師さんが忙しそうで、ナースコール押せないな・・・」‥等、患者さんの気持ちになります。

6月「エンゼルケア」「心電図」「看護必要度/入院体験」

看護必要度の入力の仕方について事例を通して学びます。
5月に行なった他職種体験や入院体験の振り返りをグループで共有します。
エンゼルケアや、十二誘導心電図についても演習をして学びます。

  • エンゼルケア・心電図・「報・連・相」について
  • 看護必要度・入院体験

6月〜7月「急変時の看護」

夜勤研修に入る前に、急変時の対応について学びます。

  • 急変時の対応
  • 急変時の対応
  • 急変時の対応

9月「社会保障・医療安全」

「医療費の負担、どのくらいなのかな?」
「医療事故を起こさないためには??」を学びます。

10月 「東京民医連 集合研修 患者さんインタビュー」

患者さんへの生活史を知ろうとのテーマで病気と闘う患者さんの思いを知り、看護師としての役割について考えます。

2月「病態を科学する」

「病態を科学~病態をとらえる視点をもって看護を学ぶ~」患者さんの症状や苦痛から病態を調べ患者の頑張りを理解し看護につなげます。

卒2の研修内容

卒2研修では、卒1のサポーターとしてどんな関わりをしたら良いのか、話しやすい環境作りをすれば良いかを話し合います。

卒2研修
卒2研修
自分の目標(ゴール)を決められるように
ポートフォリオを導入しています。
健康で働き続けられるように卒1看護師サポート室を設け、
心理カウンセラーによる面談を年2回実施しています。

選べる4つのコース

どのコースも「基礎研修」は一緒に学びます

東京勤労者医療会では、「ジェネラル」「保健師」「助産師」「訪問看護」の4つのコースをご用意しています。どのコースも2年間はジェネラルコースの内容を基本としますが、保健師、助産師、訪問看護のコースは1年目、2年目にコースごとの独自の研修を受けることができます。あなたのなりたいナースはどのコースですか?しっかりと話し合いしながら決めていきましょう!(途中でのコース変更も可能です。)

コースを選択する詳細をご覧頂けます。

ジェネラルコース

看護師としての基礎を身に着けることで、自主的な看護観を持ち、医療チームの一員として看護展開ができるようになることを目標とするコースです。

  • 卒2年目

    「患者参加型看護計画を立案と実施する」

    患者さんの願いは??チームで看護展開するとは?を学びます

  • 卒3年目

    「地域で生活する患者さんの実態を知る」

    患者さんの願いは??チームで看護展開するとは?を学びます

  • 卒4年目

    「退院支援」

    チーム看護が展開できるように進んでチームに働きかけます

    「初期研修のまとめ」

    目指す看護師像や新たな目標、課題を明確にします

ジェネラル  卒4以降 Y・Nさん

看護処置や夜勤など、一人一人のペースに合わせて、先輩と相談しながら“自立”の判断をしてもらえるので自信を持って勤務できます。
ジェネラル  卒1~2以降 S・Mさん

入職したばかりの時は、不安や緊張でいっぱいできたが、日々先輩が手厚く指導をしてくださるので、充実し楽しく働けています。

訪問看護コース

看護師としての基礎を学びながら、退院前カンファレンスや在宅チーム、学習会などを通し、地域での訪問看護師として活躍できるように支援するコースです。

  • 卒1年目

    「基礎の看護を学び、同時に訪問看護を体験して在宅医療の実態を知る」

    基礎の看護を学びながら、訪問看護のレクリエーションに参加
    訪問看護ステーションや看護小規模多機能「いちごいちえ」での体験研修を実施する。

  • 卒2年目

    「退院前のカンファレンスに参加し、在宅調整を学ぶ」

    退院前カンファレンスと合同カンファレンスに、訪問看護と参加します。
    実際に、訪問看護師に同行し、訪問看護開始前のアセスメント・調整について懇談します。

  • 卒3年目

    訪問看護事業所へ配属

    「訪問看護新任育成プログラムでスキルアップ」

    「地域で安心して生活できる」を支える一員として、在宅チーム医療看護を学び実践する
    訪問看護事業協会基礎講座・精神訪問看護セミナー・訪問看護全体集会・集合学習会などに参加

  • 卒4年目

    「小児・精神・終末期の利用者さんの看護実践を」

    「リーダーシップを発揮し、チームで看護展開できるように働きかけ、患者や疾病を労働を生活の場を捉えた看護計画を実施します。
    更に多くの経験を経て、緊急対応、小児、精神、終末期の訪問看護も実践する
    訪問看護ステーション交換研修・看介研取り組み

  • 卒5年目

    「その人らしく生きる」を支える看護を極める

    事業所運営の重要な役割を担うことができる
    多角的視点で課題を捉え、予測的に看護を実践できる

配属そのものは一般病棟となりますが、入職して早い段階で病棟業務と並行して訪問看護ステーションに行きます。
独自研修として、訪問看護師の在宅訪問に同行しました。ターミナル期の方など、様々な病状の利用者さんに接する機会がありました。
精神の患者さんに特化したステーションでは、外出の機会が少ない患者さんとそのご家族を対象として季節ごとにイベントを企画しています。食事会やダンス、レクリエーションを通してコミュニティ作りのお手伝いをしています。
このような会を通じて利用者さん、ご家族と関わることが出来るのも、訪問看護師の役割だと感じました。
訪問看護コースの2年目に入ると、退院前の患者さんに関わる他職種カンファレンスに参加します。具体的には患者さんとそのご家族、病棟の医師、看護師、セラピスト、ケアマネージャー、福祉用具やデイサービスの専門職、そして訪問看護師など、患者さんに合った退院後の応援をする専門職が集まります。
各専門職がそれぞれの役割を持つ中、訪問看護師がどのような視点で在宅へ繋げているかを知ることが出来ました。

保健師コース

看護師としての基礎を学びながら、地域での医療活動に積極的に参加してもらい、地域の健康支援をしている施設で活躍できる保健師を目指すコースです。
※保健師資格を持つ方のみ選択ができるコースです。

  • 卒1年目

    「医療人としての基本を学ぶ」

    地域住民の医療活動に参加し、地域の生活と健康を多角的にアセスメントし、健康課題を見出す。
    友の会 健康相談会・健康まつり・ころばん体操・熱中症予防活動

  • 卒2年目

    「疾患に対する知識を深める」

    地域の事業所との関わり、連携を学ぶ
    健診センター研修準備からフォローアップまでの一連の流れを体験し、病院における予防活動の重要性について考える。
     居宅介護支援事業所・地域包括支援センター・診療所・訪問看護ステーションの見学

  • 卒3年目

    健診センターに配属

    「総合的に問題が捉えられる力をつける」

    生活と労働の視点で疾患を捉え、社会保障の実態と医療について考えられる
     訪問看護ステーションなど3か月の体験
    MSW・PSW・連携室などの協力を得て、3か月在宅復帰支援の研修を行う
    糖尿病外来・被爆者健診の見学・参加
    健診センターで、保健指導、結果説明会、健康教室見学

助産師コース

基礎看護力を学びながら、妊娠期から産褥期まで妊産褥婦さんの思いに添った看護実践ができるように学んでいくコースです。
※助産師資格を持つ方のみ選択ができるコースです。

  • 卒1年目

    「基礎看護力を学ぶ事と同時に、助産師の役割を知る」

    マタニティクラスやベビーマッサージ教室に参加し、助産師の仕事が病棟外にあることも知る

  • 卒2年目

    「ジェネラルコースと共に、患者参加型計画書の立案を実施助産師としての実践を学ぶ」

    分娩期の助産師の関わりの見学から、ねがいや要求に基づいた実践であることを確認する母子を支える看護実践を学ぶ

  • 卒3年目

    産婦人科配属へ

    「妊産褥婦のねがい・要求をとらえることができる」

    妊娠期から関わる事のできた事例をレポートにまとめる
    産婦の参加型看護計画書を立案し、チームに提起できる

初めから産科勤務だったら患者さんの病態をとらえる力はつかなかったと思います。助産師として就職した場合は、「生まれる事」だけを見ることになりがちです。その後の患者さんの過程を看る機会が少ないので、育児のことまではなかなか知ることが出来ません。一般病棟に配属されて、成人の方や、亡くなる方も看ることがあり、「人ってこうやって生きているのだ」ということを学びました。
ご家族との関わりでは、助産師は旦那さんとの関わりが主になることが多いですが看護師として関わった場合は、たくさんの方と関わり、すごく周りを捉えられるようになりました。
入職して2年目までは基礎研修として一般病棟で勤務しています。人間関係も良く、楽しく働いています。それでも助産師独自の研修をやってみると、自分で取り上げた赤ちゃんはとても可愛く思え、やっぱり助産師の仕事っていいなと再確認することができました。一年目から産科で勤務すると、一般病棟勤務に比べ、習得できる看護技術が少ないと思います。東葛病院は助産師から離れずに看護技術も学べるのが魅力です。

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