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第23回東葛祭 22期生の学び発表です!

「生命活動から学ぶからだのしくみと恒常性」

こんにちは! 看護学生室です。

文化祭が終わってからあっという間に日が経ってしまいました。

ゆっくりではありますが、更新していきたいと思っておりますので

気長に記事を読んでいただければと思います。

学生たちの熱意が存分に伝わることを願って……

前回に続いて、東葛祭のご報告と参りましょう。

22期生(2年生)の発表です。

「生命活動から学ぶからだのしくみと恒常性」の発表です。

 

始まりは、春休みに「生命150億年の旅」という本を読むことから始まりました。

宇宙でビッグバンが起きたことで地球ができ、更に何十億年という年月をかけ、生命が生きることができる環境へと変化していきました。その中で生命は海から上陸するために体の様々な機能を獲得していきました。

生命機能がどのように進化・発達してきたのかを調べるとともに、自分たちの身体の60兆個にも及ぶ細胞がどのように働いているのか、恒常性をどのように保っているかを学びました。

 

骨・筋肉グループの学び

人類の歴史から、人体の構造についての発表へとうつります。

学生のGくんの1日に密着して、骨格や筋肉の動きについての解説が入ります。

おはようございます!「あー、よく寝た!さて、身だしなみのチェックしなくちゃ」

骨・筋肉グループの学び

鏡の前でヘアスタイルをチェック。身だしなみを整えます。

髪をとかしたりかき上げる動作には、腕は外転、外旋し、肩の球関節が動きます。

上腕二頭筋が収縮、上腕三頭筋が弛緩して、三角筋が収縮し大胸筋が弛緩します。

一つの動きをするのに、多数の筋肉が同時に動きます。

「やばい! 遅刻だ!」走って学校へ向かいます!

走っているときは、肩の球関節、股関節の臼状関節、膝の蝶番関節が動きます。

下半身は前側の大腿二頭筋、裏側の大腿三頭筋、ヒラメ筋、腓腹筋、下腿二頭筋、大殿筋が、

上半身は広背筋、上腕二頭筋、上腕三頭筋、大胸筋、上腕筋などが動きます。

たくさんの筋肉が収縮や弛緩しながら身体を動かします。

骨は筋肉によって支えられ、骨と骨は間接によって繋がり、骨の先端は滑らかな軟骨で覆われてクッションの役割を果たしています。骨と筋肉が連携し滑らかな動きが可能となります。

間に合った!良かった!」 「おはよー」「これから授業だねー」

椅子に座ったり、立ったりするときは大臀筋が弛緩し、腸腰筋が収縮します。

「お昼休みだー! みんなでポテトを食べよう」

ご飯を食べる、つまんで口に入れるという動作は手首の楕円関節が回内してポテトをつかみ、回外して肘が屈折して、食べ物を口に運ぶ動作が起こります。

「ごはんの後は運動だよな!「よし、筋トレだ!」

楽しいことをするときは笑顔になります。

表情筋は眼輪筋、前頭筋、鼻筋、口輪筋など二十数種あります。その筋肉のすべてが動いているのです。

普段、何気なく体を動かしているようでも、筋肉は必ず動いているわけですね。

今度は、勉強熱心な学生さんと、博士に扮した二人が中心になって劇が進みます。

「筋肉の動きをもっとよく知りたい。どうしたらいいかなぁ?」

「その、何でも見えるめがねで筋肉をのぞいてごらん!」

「わあー、よく見える!」

筋は筋膜という線維性の膜で覆われています。その内部には多数の筋線維束があり、それぞれの筋線維束は筋周膜で包まれています。

筋原線維をよく見ると、暗く見える部分、A帯と明るく見える部分I帯があり、縞模様を形成しています。この縞模様を形成しているのが細い繊維のアクチンフィラメントと太い繊維のミオシンフィラメントで、どちらもたんぱく質でできています。

 

筋収縮のエネルギー源は、筋細胞のミトコンドリアで生産されるATPによって供給されます。収縮時、ミオシンに含まれるATP分解酵素がATPをADPとリン酸に分解し、その時放出されるエネルギーが滑り込み運動を起こします。

筋肉がATPを必要とするのはミオシンフィラメントがアクチンフィラメントを引き寄せる時で、そこでATPは消費されます。また、収縮時、弛緩時の療法で必要です。

筋肉の弛緩は、脳からの指令が止まることでスタートします。すると、カルシウムイオンがアクチンフィラメントから離れ、2種類の線維を繋ぐ連絡橋がなくなります。ミオシンフィラメントの間に滑り込んでいたアクチンフィラメントは元の位置に戻り、これによって筋節は元の長さに戻ります。

劇中でも、アクチンとミオシンがATPを呼んでいます! ATPの力がここでも発揮されています!

熱演を終えて、考察

生命活動の学習を通して、「動く」ということ自体にあまりにも無意識だったことを実感しました。

人類誕生の歴史をたどることにより、長い年月をかけて猿から人間に進化していく中で、身体が便利に動けるようにと作られていったことを学びました。

また、人間としての進化は集団で生活することにより劇的な進化を遂げた脳の働きにより、環境に適応するのではなく変革していったこと、他の動物との大きな違いを知りました。

人間が持つもう一つの独自な活動として、「人生を楽しむ活動」であると、文献より学びました。

一方で、進化した手や脳は人間自身を傷つける道具を開発しました。核兵器や原発が最たるものです。

環境破壊も人間が引き起こしたことです。

高い技術や知識があっても、人間のある一部の人が得をするような世界ではなく、人のため、自然のため、地球のためを考えなくてはならないと思いました。

スマートフォンなどの道具も進化し、今や言葉で伝えるのもSNSやLINEが当たり前の世界です。

そんな中で、筋肉を動かしたり言葉を発して意思を伝えることが減っていることを実感しました。

生命・人間の誕生から身体の組織や筋肉の動きを知り、更に社会問題を提起してくれた2年生。

技術には良い面と悪い面があるものが多いですが、使い方を誤るととんでもない方向に進んでしまう技術を、人間は手に入れてしまいました。

こうした学びやコミュニケーションを通して、これからの世界を築くべき世代の皆さんが発表する姿はエネルギーに満ちていました。

生命の誕生から筋肉の構造、果ては人間の知能の使い道まで。

人間とは奥深い生き物だなあと改めて思いつつ、筆者自身も運動やこれから人類が進むべき道についても考察してみたくなりました。

22期生の皆さん、お疲れ様でした。

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