こんにちは! 看護学生室です。
師走の声を聞く前に、師走並みの寒さが続く毎日ですが、体調など崩していないでしょうか?
11月25日、東葛看護専門学校にて第23回ナーシングセレモニーが開催されました。
基礎1-2実習までの学びの成果を踏まえ、クラス全員が看護師への決意を確認する場として行なっているイベントです。
看護学科23期生41名が参加しました。
以前は「戴帽式」と呼び、ナースキャップを付けることで「看護師になる!」という
決意を新たする意味があったのですが、近年制服の変更もあり、ナースキャップが一般的でなくなりました。
そこで、東葛看護専門学校では「セレモニー」の形をとって開催されました。
実習着の胸にコサージュを付け、心持ち緊張した表情で入場する23期生たち。
決意表明を発表しました。代表者が読み上げます。抜粋ですがご紹介します。
2017年の4月に入学した学生たちは、その間に様々な学びを行なってきました。
初めてのグループワーク「交流研修」では、「地域に暮らす人の具体的な生の声をとらえ、聴いたこと見たこと思ったことをありのままにレポートを作成する」という内容でした。
戦争体験を伺ったり、脳梗塞で倒れた患者さんの声を聴いたり学習しました。
しかし、「ありのままにレポートを作成する」という作業は難しく、同じ話を聞いても人それぞれとらえ方が違うことにも気が付きました。むしろ要約した方が分かりやすいと思っていました。
しかし、要約すると人によって解釈が変わってしまい、ありのままの事実ではなくなることが分かりました。
初めてのグループワークで協力し合い、レポートを作り上げることにより達成感を感じ自信につながりました。
5月には車椅子に乗って街を歩く体験を行ない、普段何気なく使っている道が不便で危険を伴うものであることに気づかされました。
基礎看護学では「患者さんのありのままの事実を捉える」「どのような願いや要求を持っているのかを学ぶ」ことを目的に、3日間の初めての実習に臨みました。
様々な疾患を抱えている患者さん達ですが、「俺を使って練習していいよ」「珍しい病気だからいい勉強になるよ」といった声をかけていただき、未熟さを痛感しながらも患者さんから学ばせていただいていることを改めて実感しました。
「食事・排泄・睡眠」の授業では、今まで汚いもの、不要なものだと思っていた便のイメージが変わり、胃や腸だけでなく感覚器や神経、内分泌など多くの機関が連携していることを知り、驚きました。身体のすごさに感動しました。その学びを、9月の東葛祭で発表しました。
10月の基礎看護学1-2実習では、5日間の実習に臨みました。
患者さんの様々な声を聴き、貧困と健康が密接に関係していて、経済的に困窮している人は生活するだけで精一杯で、なかなか医療にかかれない現状を知りました。看護総論の授業で学習はしていましたが、身近に感じることはありませんでした。もっと貧困と医療の現状を深く学ぶ必要があると感じました。
私たちは「看護」とは、知識や技術を付けて「手伝う・してあげる」ことだと思っていましたが、授業や実習で患者さんと私たちは対等であると学びました。患者さんがどのような思いを持ち、どのような時代を生き労働をしてきたのかを知り、患者さんの願いや要求を共にあきらめず追及していく看護師を目指します。
これからも患者さんから学ぶことを大切に、クラス全員で学び続けていきます。
このあと、「未来へ」を合唱し、気持ちを新たにした23期生の皆さんは、キラキラと輝いていました!
患者さんの一番近いところで医療活動をする看護師という職業。楽しいことばかりではなく、辛いこともあるかもしれません。
しかし、この決意と、同じ気持ちで学習してきた仲間が常に近くにいることを心に留めてほしいと思います。
様々な看護学校でこのようなセレモニーが行われるかと思います。
看護師を目指す皆さん、是非この決意を胸に、これからの道を歩んでください!
看護学生室も応援しています!
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