こんにちは! 看護学生室です。
早いもので、今年も残すところあと1ヶ月半となりました。
これから季節は冬本番に向かっていきそうです。
寒さや乾燥が気になる季節ですので、風邪を引いたり
しないようにしっかりセルフケアしていきたいところです。
今回は、東葛病院の会場で行われた「世界糖尿病デー」について
お知らせいたします。
世界糖尿病デーってなんですか? という方もいらっしゃると思います。
調べてみると……
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世界糖尿病デーは、世界に拡がる糖尿病の脅威に対応するために1991年にIDF・国際糖尿病連合とWHO(世界保健機関)が制定し、2006年12月20日に国連総会において「糖尿病の全世界的脅威を認知する決議(UN Resolution 61/225)」が加盟192カ国の全会一致で採択されると同時に、国連により公式に認定されました。
11月14日は、インスリンを発見したカナダのバンティング博士の誕生日であり、糖尿病治療に画期的な発見に敬意を表し、この日を糖尿病デーとして顕彰しています。
世界糖尿病デーは、現在、世界160カ国から10億人以上が参加する世界でも有数な疾患啓発の日となっており、この日を中心に全世界で繰り広げられる糖尿病啓発キャンペーンは、糖尿病の予防や治療継続の重要性について市民に周知する重要な機会となっています。(世界糖尿病デー ウェブサイトより)
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糖尿病は、今や世界人口の9.3%(およそ4億6,300人)が患っている病ということです。
(世界糖尿病デー ウェブサイトより)
まずは病気を知ること、そして予防することが大切です。かかってしまったら、適切な治療を行なうことが大切です。
会場では、糖尿病がもたらすさまざまな症状について、説明があります。
看護師・薬剤師が、来場した方の相談に乗っていました。
展示には、「脂肪のかたまり」モデルがあって、思わずゾーッとしました。
これが、自分の身体にもくっついてると思うと……
リハビリテーション部の理学療法士・作業療法士より、「フットケア・靴選びについて」の講演です。
フットケアと糖尿病は、どんな関係が? といいますと、糖尿病には「感覚障害」という合併症があり、手足の感覚が鈍くなる症状が出ます。そのため、足に傷を負っている場合など、症状が重症化する危険があるのです。
それを、未然に防ぐための方法についての講義です。
靴下を脱いで、足の裏に異変はないか? 傷や発疹、胼胝(たこ)や魚の目はできていないか?
他にも爪の伸び過ぎや水虫などもチェックします。
特に糖尿病患者さんによくみられる足の変形は、「ハンマートゥ」「クロートゥ」「マレットトゥ」そして「外反母趾」などが挙げられます。
講師のスタッフと、看護師も一緒に患者さんの足の相談を受けます。
また、足の筋肉を保つためのストレッチの方法が紹介されました。
会場の皆さんで実際にやってみます。
また、市販の靴を選ぶ時のポイントや、どのようなものが良いのかアドバイスがありました。
栄養士のブースでは、食事療法について紹介されています。
普段何気なく手に取っているジュースや食物の糖分・塩分を知って、
思わずゾッとする展示もありました。
参加者からの質問にも答えます。
続いて、東葛病院 入江医師より、糖尿病について講演がありました。
糖尿病とは、血液中のブドウ糖が増加し、尿にあふれる病気のことですが、無症状の事が多く、健康診断の検査などで見つかることが多い病気とのことです。
また、自覚症状としては「口渇・多飲・多尿・体重減少」などが挙げられます。
治療をしないと心筋梗塞や脳梗塞などを発症しやすく、癌や認知症にもなりやすい病です。
入江医師からは糖の流れや正常な空腹時血糖値が紹介されました。
また、糖尿病にかかった場合にかかりやすい糖尿病網膜症など、合併症について紹介されました。
中でも印象的なのは、災害時の注意点。
最近でも、大きな台風が甚大な被害をもたらしたばかりです。
避難所で生活したり、帰宅困難な場合に陥ることも考えられます。
そんな時、糖尿病患者さんが注意することは何でしょうか?
災害時だけでなく、普段から気を付けることとして
・飲み薬の名称を覚える!
・インスリン製剤の名前・製剤の色を覚える!
・飲み薬は最低1日分・インスリン製剤、血糖測定物品、注射針の用意をする
・携帯できる食べ物(ビスケットなど)を持ち歩く
ということが挙げられました。
健康診断や、他の検査で血糖が高いと指摘を受けたら、病院を受診することの大切さ、
治療を中断していても通院することの大切さが説かれました。
「世界糖尿病デー」を切っ掛けに、日々健康に過ごすため必要な知識を伺えました!
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