こんにちは! 看護学生室です。
日を増すごとに、寒さが厳しくなる今日この頃。
インフルエンザの流行も聞かれるようになってきました。
一層、体調管理には気を付けたいものです。
今回は、定例の奨学生ミーティングの様子をお伝えします。
12月9日、秋葉原で行なわれたミーティングでは、代々木病院のY認定看護師を講師としてお迎えしました。
看護講座は6月以来となりましたが、実際に現場で働く看護師に講義をしていただく、貴重な機会です。
内容は、「皮膚・褥瘡について」。早速、よろしくお願いします!
Y看護師は、これまでの経験としてターミナルケア(終末期医療)を行なう病棟でストーマケア(手術などで腹部に排泄口を造設すること)などを行なったこと、またNICU(新生児集中治療室)で超未熟児のスキンケアなどの看護に携わった経験から、皮膚・排泄ケアの認定看護師資格を取得されたとのことです。
認定看護師制度とは、特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識を用いて水準の高い看護実践のできる認定看護師を社会に送り出すことにより、看護現場における看護ケアの広がりと質の向上をはかることを目的とされた制度です。Y看護師が取得した15年くらい前は200人ほどだったのが、現在は全国で2,000人もの認定看護師が活躍しているということです。
まずは皮膚の構造についての解説。表皮があり、その奥に真皮があり、出血を伴う場合は真皮層にまで届いている場合が多いなどの説明があります。
褥瘡とは看護現場では耳慣れた言葉ですが、床ずれとも呼びます。患者さんが寝たきりなどになり、同じ場所の皮膚が圧迫され血行不良となり、壊死などを起こしてしまう症状の事です。完治までには50日ほどを要することもあり、普段からのケアの大切さが紹介されました。
足にできる胼胝(いわゆるたこ)や爪のケアなどについても解説がありました。また再発防止のため、どのような靴を履くかのアドバイスなども行なうとのことです。
こうした取り組みを、褥瘡委員会(医師、リハビリテーション、栄養士、薬剤師などのスタッフ)と共に日々行なっているというお話がありました。
講義のあとは「痛くないテープの貼り方・はがし方」の実践です。様々な種類のテープを持ってきてくださり、学生がペアになってお互いの皮膚にテープを貼ります。
駆けつけてくれたS看護師がモデルになって、解説があります。
例えば水泡が出来ている皮膚に貼ったテープをはがすには、手前に引っ張りながらはがすと水泡を傷つけないといったこと、体毛の流れに沿ってはがすと痛くないといった実践テクニックが紹介されました。学生も真剣に楽しそうに、テープをはがしています。
「ほんとだ―! 痛くない!」
「髪の毛の部分に貼ったらさすがに痛いかな……」
色々工夫しながら、学生からもいろんな声が飛んできます。
学校での学習だけでなく、実際に勤務する看護師からの講義とあって
学生の皆さんも楽しそうに、真剣に講義に聞き入っていました。
駆けつけてくださった代々木病院のスタッフの皆様、ありがとうございました。
今後も、看護講座をぜひ開催していきたいと思います!
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