2014.8.7~8.8 東葛病院に於いて復職支援セミナーを行いました。
当院では看護師確保対策の一環として、地域在住の潜在看護師の再就職サポートとして、復職支援セミナーを2007年より導入しています。
今回の参加予定者は2名の予定でしたが、都合により1名となりました。
1日目は講義を中心に行いました。
民医連看護3つの視点「患者の立場にたち」「患者の要求から出発し」「患者とともにたたかう看護」を軸に、2016年の流山セントラルパーク駅への新築移転を控えた当院の更なる課題についてお話がありました。
受講者は、単に疾病や障害をみるのではなく、もっと幅広く生活と労働の場からとらえる事が重要、と学んでいます。通常の勤務に当たっていると、看護部や病院全体の動向に鈍感になりがちですが、部長の講義が私たち研修委員にもとてもよい刺激となりました。
医療安全というと、針刺し事故や医療過誤を思い浮かべる方が多いかと思いますが、今回は、2005年から施行されている個人情報保護についての対策や当院のカルテ開示の歴史、現場におけるインシデント・アクシデントについての講義がありました。
当院ではインシデント・アクシデントレポートは始末書とは捉えていません。自己の行為の見直しによる職能の向上、職場内でのリスク情報共有やスタッフ間のコミュニケーションの活性化を目指して記録化するようにしています。
O-157、ノロウィルス、インフルエンザ…医療現場にいる以上、決して人ごととはいえない問題です。感染症の有無に関わらず、全ての患者の血液、体液等を感染性のものとして対応し、感染経路を遮断することで患者・職員を感染から守ることが大切です。
標準予防策に併せて感染経路別予防策について学び、マスク・手袋・ガウン・ゴーグルなどの個人防護具(PPE)を正しく着脱する方法をみんなで実践してみました。実践したことで、より基本を守ることの大事さが実感できたようです。
当院の基礎看護技術、診療介助のマニュアルに沿って、手順や物品の確認を行いました。
「私が看護師になったばっかりの時は、サーフロー針は安全ガードが着いてなかったから危なかったんだよね~」「静脈ラインをロックしておくときはへパリン生食だったけど今は違うんだよね~」など、雑談を交えながら和やかに行いました。
2日目は午前・午後とも病棟体験をして頂きました。
白衣に着替え、セミナー実行委員の看護師とペアで動き、病棟看護の実際を経験しました。
病棟の紹介、勤務体制、業務の流れなど、おしゃべり好きな実行委員ナースが楽しく、そして的確に(?!)ガイドしてくれます。
申し送りに始まり、オムツ交換、処置、経管栄養の実施、食事介助などなど、参加者をひとりぼっちにすることなくずっと一緒に回りますので、参加者の方も大きな不安に襲われることなく実務経験に当たることができたのではないかと思います。
実際に吸痰を体験中の様子(左受講者)
中途入職者や復職希望者の研修、看護学生の実習や高校生の1日看護師体験など、東葛病院では様々な受け入れをしていますが、それは決して対象者のためだけではありません。
外部からの方々を広く受け入れることで自分たちの職場を客観的に見たり、自分たちの仕事に対する愛着や意欲を新たにするチャンスをもらっていると考えています。
せっかく取った資格を活かして仕事をするのなら、幸せな気持ちで楽しく働きたいですよね?でしたらぜひ、東葛病院へどうぞ♪
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