~回復期リハビリ病棟での集団リハビリの取り組み~
みさと協立病院回復期リハビリテーション病棟 師長 遠藤 玲子
介護福祉士 海老原八重子
みさと協立病院3階南病棟は、脳血管疾患または骨折等の患者さんに対しADL向上と患者さんがその人らしく生活していくための在宅復帰を目的としたリハビリを集中的に行う回復期リハビリテーション病棟です。
リハビリの一環として毎週月曜日と木曜日の朝9時20分から40分までの20分間を使い「朝会」を行っています。
「朝会」は、病棟担当のセラピスト・看護師・介護福祉士など出勤者のほとんどが参加します。
その日は朝から『今日は朝会がありますよ!』の声があちらこちらで聞かれます。患者さんたちはとても楽しみにしていて、始まるまでには多くの方がデイルームで待っています。
司会進行は看護師・介護福祉士が担当し、①日にちの確認②今日は何の日?③今日の出来事を過去にさかのぼっていくつか紹介します。その中で時には、ちょっとしたクイズ・ゲームを行ったりしてコニュニケーションの場を作ります。さらに④季節の歌を2曲選んで全員で合唱します。歌の後は⑤ラジオ体操を行います。
患者さんの状態に合わせ、車椅子に座って参加できる方や立位が安定してきた方は、スタッフの見守りのもとできる範囲で実施します。最後に⑥起立訓練(5秒かけて立ち上がり、5秒かけて座る)を10~15回程度。中にはスタッフと1対1となり、患者さん一人一人が無理のない中身で行っています。
その他イベントとしてお誕生日の方の紹介をして『ハッピーバースデイ』の歌のプレゼントや退院が決まった患者さんには、みんなの前で挨拶をしていただいています。
退院の挨拶では、入院からこれまでの療養生活を振り返り、涙ながらに話す場面も見られます。①~⑥を終え、最後に今日も一日頑張るぞ!の掛け声『エイエイオー!!』で解散です。
朝会は、患者さん一人一人の状態を知り、『こんなこともできるんだ』と新たな気づきの場でもあります。
これからもスタッフ一丸となって患者さんと共に楽しめる元気の出る「朝会」を継続していきたいと思います。
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