●在宅医療の変化を踏まえて
8月1日、たんぽぽ訪問看護ステーションと江戸川台訪問看護ステーションが合併しました。10年前に二つに分かれたステーションがまた一つになったのです。
この10年は介護保険の歴史であり、在宅医療の変化の歴史です。ただ分かれたりくっついたりといった簡単なものではありませんでした。なんとか二つのステーションが健全に事業を行っていける道はないものかと、数年越しで話合いをしてきました。合併を決定づけたのは看護師の不足です。看護師がいなければ頻回訪問の重症者をうけることはできないし、無理な訪問を続ければスタッフは燃え尽き疲弊してしまいます。
●スタッフの底力を実感
東葛病院の患者さん方が介護状態になっても、ずっと地域で生活できる在宅医療の再構築がこの度の合併でした。合併からの1カ月は、お互いの地域の利用者さんの同行訪問をしたり、それぞれの運営方法を統一したり、緊急当番に備えたりと目の回るような1ヵ月でしたが、162件・913回の訪問をしっかりとこなしました。スタッフの底力を実感します。
今後も社会・地域・保険の変化と共に在宅医療も変わっていくでしょう。医療も職員も経営も守る心は変わらず、変化には柔軟に対応していけるたくましい私たちであり続けたいと思います。
所長 二階堂規子
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