早いもので、なのはな訪看に来て3度目の春を迎えようとしています。
患者様の生活を支援してみたいという思いから訪問看護の世界に入り丸5年。無我夢中でいろいろなお宅を訪問させていただき、病棟とは違った側面から自分の看護を見直すことができました。
様々な事情を抱えながら、退院してくる方、自宅療養を続ける方、元の生活に少しでも近づけるよう思案しながら、お手伝いさせていただくことは机の上ではできない学習です。皆様から学ばせていただいたことをこれからの看護にどう生かしていくか、それが今の大きな課題です。「これは無理」ではなく「どうしたらできるのか、近づけるのか」常に底を忘れずに、時折弱気になることもありますが、皆さんの人生を謳歌できるよう支援させていただきたいと思います。
もうすぐ桜の花の咲く季節です。杖を突きながら、車椅子に乗って、一緒に花を見上げることを楽しみにしています。それまで患者様の体の調子を整え、自分も元気に「今年もきれいに咲いたね。」と満開の桜の下で笑顔で話すことを楽しみに待ちたいと思います。
所長 野口直美